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【さつまいも栽培】失敗しないコツ!つるぼけの原因と正しい防ぎ方

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【さつまいも栽培】失敗しないコツ!つるぼけの原因と正しい防ぎ方

「さつまいもは放っておいても育つから初心者向け」と聞いて育ててみたものの、収穫してみたら全然芋ができていなかった…という失敗に悩んでいませんか?

実は、良かれと思ってやった丁寧なお世話が、さつまいもにとっては逆効果になるケースが非常に多いのです。

この記事では、さつまいも栽培でよくある失敗のパターンとその原因、次から失敗しないための具体的な対策を徹底解説します。

原因を知れば、来年こそ甘くて立派なさつまいもを大収穫できますよ!

目次

「さつまいもは簡単」は嘘?初心者が失敗しやすい4つのパターン

「さつまいもは簡単」は嘘?初心者が失敗しやすい4つのパターン

「さつまいもは痩せた土地でも育つ、初心者向けの簡単な野菜」とよく言われますが、いざ育ててみると意外な落とし穴がたくさんあります。

さつまいも栽培における失敗は、実は「良かれと思ってやったお世話」が原因になっていることが少なくありません。それぞれのパターンについて詳しく見ていきましょう。

多くの人が陥る「つるぼけ(葉ばかり茂る)」

さつまいも栽培でダントツに多い失敗が「つるぼけ」です。

地上部の葉や茎(つる)は青々と立派に茂っているのに、土の中の芋が全く太らず、細い根っこばかりになってしまう現象を指します。

収穫の期待が高かった分、掘った時のショックが非常に大きい失敗パターンです。

原因は主に「肥料のやりすぎ」にあり、野菜作りの基本に忠実なマジメな人ほど陥りやすい罠と言えます。

葉っぱばかりで芋がなかった…というのは、さつまいも栽培の”あるある”ですね。

植え付けてすぐに枯れてしまう

苗を植え付けた直後に、葉がカリカリになって枯れてしまう失敗です。

さつまいもは「苗」の状態で植え付けますが、根付く(活着する)までの期間は非常にデリケートです。

「さつまいもは乾燥に強い」という情報を鵜呑みにして植え付け直後に放置してしまうと、あっという間に枯れてしまいます。

また、気温が十分に上がっていない早い時期に植えてしまうことも、苗が傷む大きな原因になります。

掘り起こしたら芋が小さかった・形が悪かった

収穫できたものの、芋が小さすぎたり、細長くてひょろひょろだったりするケースです。

芋の形や大きさは、土の中の環境に大きく左右されます。土が硬すぎると芋が膨らむことができず、水はけが悪いと根が健全に成長しません。

事前の「土づくり」と「畝立て」が不十分だった場合に起こりやすい失敗です。

害虫に食われていた・腐っていた

表面がボコボコになっていたり、穴が開いていたり、半分腐っている状態での収穫です。

コガネムシの幼虫に食害されたり、ネコブセンチュウという目に見えない線虫の被害に遭うと、芋の見た目が著しく悪くなります。

また、収穫のタイミングが遅れて「霜」に当たってしまうと、芋の細胞が壊れてしまい、貯蔵中にドロドロに腐ってしまう原因になります。

せっかくできた芋が虫食いだらけだと悲しいですね。事前の対策が重要です。

失敗の王道「つるぼけ」の原因と3つの予防策

失敗の王道「つるぼけ」の原因と3つの予防策

ここからは、最も多い失敗である「つるぼけ」について、その原因と防ぎ方を詳しく解説します。

つるぼけを防ぐには、さつまいも特有の性質を理解した上での環境づくりが欠かせません。

つるぼけとは?(原因は窒素過多)

つるぼけの最大の原因は、土壌の「窒素成分」が多すぎることです。

肥料に含まれる「窒素」は、植物の葉や茎を大きく育てる働きがあります。

さつまいもは非常に養分を吸収する力が強いため、窒素が多い環境で育てると、株が「もっと葉や茎を伸ばそう!」という成長モードになり、芋を肥大させるほうへエネルギーが回りません。

JA(農業協同組合)の指導でも、さつまいも栽培においては「肥料のやりすぎが最大の敵」とされています。

良かれと思って肥料をたくさんあげるのが、一番の失敗原因だったんですね。

予防策1:元肥は極力控えるか無肥料にする

つるぼけを防ぐには、植え付け前の肥料(元肥)を極力控えるのが鉄則です。

痩せた土地でも育つたくましい植物なので、一般的な畑であればあえて「無肥料」でスタートしても十分に育ちます。

どうしても肥料を入れる場合は、窒素成分が少なくカリウム成分(根を育てる栄養)が多い「さつまいも専用肥料」を使用しましょう。

  • 基本は無肥料、または元肥を極力減らす
  • 栽培途中の追肥は原則行わない
  • 市販の培養土を使う場合は「肥料控えめ」のものを選ぶ

他の野菜のように「大きくなってね」と途中で追肥をすると、一気につるぼけを引き起こすので注意が必要です。

予防策2:前作の残肥に注意する

前に育てていた野菜の肥料分が土に残っている(残肥)だけでも、つるぼけの原因になります。

トマトやナスなど、肥料をたくさん必要とする野菜を育てた直後の場所でさつまいもを作ると、土に残った窒素をさつまいもが強力に吸い上げてしまいます。

家庭菜園で場所が限られている場合は、トウモロコシなどの「クリーニングクロップ(土の余分な養分を吸収してくれる作物)」を間に挟むか、肥料をあまり使っていない区画を選ぶのがコツです。

予防策3:夏場に「つる返し」を行う

夏に茎が伸びてきたら、地面に根付いたつるを剥がす「つる返し」を行います。

さつまいものつるが伸びて地面に接すると、その節々から「不定根」という小さな根が出てきます。

この不定根が土から養分を吸い上げてしまうと、肝心の株元の芋に栄養が集中しなくなってしまいます。

これを防ぐため、畝からはみ出したつるをベリベリと地面から引き剥がし、ひっくり返して葉の上に重ねておく作業が「つる返し」です。

夏場の生育期に数回行うことで、芋をしっかり太らせることができます。

つる返しは、養分を株元に集めるための大切な作業なんですね。

苗が枯れる・育たない!植え付け時の失敗と対策

苗が枯れる・育たない!植え付け時の失敗と対策

さつまいも栽培は「苗の植え付け」から始まります。ここで失敗しないためのポイントを解説します。

適期(5月〜6月上旬)に植え付ける

さつまいもの苗は、地温が15℃以上、平均気温が18℃以上になってから植え付けます。

ホームセンター等では4月頃から苗が出回りますが、早く植えすぎると寒さで苗が傷み、根付きが悪くなります。

一般的には、ゴールデンウィーク明けの5月中旬から6月上旬にかけてが、気候が安定して失敗しにくいベストな時期です。

活着するまでは土を乾燥させない

植え付け直後から根付く(活着する)までの数日間は、しっかりと水やりをしてください。

タキイ種苗などのマニュアルでも注意喚起されていますが、「さつまいもは乾燥に強い」というのは根付いた後の話です。

根がない状態で植え付けたばかりの苗は非常に乾燥に弱いため、土が乾いている場合はたっぷり水をあげましょう。

苗の先端が上を向き、新しい葉がシャキッと立ち上がってくれば活着成功のサインです。その後は水やりはほぼ不要になります。

水平植えや斜め植えで根付きやすくする

苗を植える時は、土の中に節が2〜3個埋まるように「水平植え」か「斜め植え」にします。

さつまいもは、土の中に埋まった「節」の部分から根が出て、それが膨らんで芋になります。

そのため、垂直に深く植えるよりも、横に寝かせるように浅く広く植えた方が、たくさんの芋がつきやすくなります。

植え付け直後の数日間の管理が、その後の成長を大きく左右するのですね。

芋が小さい・腐る!栽培環境と害虫による失敗と対策

芋が小さい・腐る!栽培環境と害虫による失敗と対策

芋がうまく育たない、形が悪いといった失敗を防ぐための土づくりと害虫対策です。

高畝にして排水性と通気性を確保する

さつまいも栽培では、高さ30cm程度の「高畝(たかうね)」を作るのが基本です。

水はけが悪い環境では、根が呼吸できずに芋が太らなかったり、根腐れを起こしたりします。

畝を高くすることで、土の中の排水性と通気性が格段に良くなり、芋が健全に肥大できる環境が整います。

植え付け前に土を深く耕しておく

土が硬いと芋が膨らむことができないため、事前の土づくりが重要です。

植え付けの準備段階で、畑を深さ30cmくらいまでしっかりと耕し、土をフカフカに柔らかくしておきましょう。

石などの障害物があると芋の形がいびつになってしまうため、大きな塊は取り除いておくのが無難です。

コガネムシやセンチュウへの対策を行う

害虫被害を防ぐには、未完熟の堆肥を使わないなどの予防策が効果的です。

芋に穴を開けるコガネムシの幼虫は、未完熟の堆肥や有機物に引き寄せられます。

土づくりで堆肥を使う場合は、必ず完全に発酵した「完熟堆肥」を使用してください。

また、芋の表面を黒くボコボコにする「ネコブセンチュウ」対策としては、マリーゴールドなどの対抗植物を混植したり、連作を避けることが有効です。

見えない土の中の環境づくりが、美しい芋を収穫する秘訣なんですね。

いつ掘る?収穫タイミングの失敗を防ぐ見極め方

栽培の最後の最後、収穫のタイミングを間違えて失敗してしまうパターンを防ぎましょう。

早すぎ・遅すぎの弊害(霜の危険性)

特に注意すべきは「遅すぎる収穫」による霜の被害です。

さつまいもは寒さに非常に弱く、初霜に当たってしまうと芋の細胞がダメージを受け、収穫後の貯蔵性が極端に悪くなります。

数日でドロドロに腐ってしまうこともあるため、JAの指導でも「霜が降りる前には必ず収穫を終わらせる」ことが強く推奨されています。

収穫時期の目安とサイン

植え付けから約110日〜140日後が、一般的な収穫の目安です。

葉っぱの一部が黄色く枯れ始めた頃が、地中の芋が熟してきたサインです。

本格的な寒さが来る前の、10月下旬〜11月上旬の晴天が続いた日(土が乾いている日)を選んで掘り起こしましょう。

もう少し大きくしたい…と欲張って寒さにあててしまうのが一番危険ですね。

【番外編】失敗して葉ばかりになっても大丈夫!さつまいもの葉・茎の美味しい食べ方

もし今年、この記事を読む前に「つるぼけ」させてしまったとしても、落ち込む必要はありません。実は、さつまいもの葉や茎は美味しく食べられるのです!

さつまいもの茎(芋づる)の下処理方法

美味しく食べるには、簡単な皮むきとアク抜きが必要です。

茎の太い部分は筋があって硬いため、フキのように端からスーッと皮をむきます。

その後、水(または少量の重曹を入れた水)にさらしてアクを抜いてから、さっと下茹でをして調理に使います。

おすすめレシピ(きんぴら・佃煮)

下処理した茎は、甘辛い味付けの料理にぴったりです。

ごま油で炒めて醤油とみりんで味付けした「きんぴら」や、じっくり煮詰めた「佃煮」にすると、シャキシャキとした食感とほのかな甘みが楽しめます。

また、柔らかな先の葉っぱの部分は、さっと茹でて「おひたし」にすると、モロヘイヤのようなトロみが出て非常に美味です。

芋ができなくても、栄養満点のおかずとして食卓を彩ってくれますよ!

失敗もポジティブに楽しめるのが、家庭菜園の醍醐味ですね!

まとめ:原因を知ればさつまいも栽培の失敗は防げる!

さつまいも栽培で失敗してしまう主な原因と、その具体的な対策について解説しました。

  • 肥料のやりすぎは「つるぼけ」の原因になるため元肥は控える
  • 植え付け直後だけは水やりをしてしっかり活着させる
  • 高畝にして水はけを良くし、霜が降りる前に必ず収穫する

さつまいもは、他の一般的な野菜とは育て方のセオリーが異なります。

「肥料をあげすぎない」「水はけを重視する」という基本さえ押さえれば、初心者でも十分に大収穫を狙える作物です。

今回の失敗を大切な経験として活かし、ぜひ次回は甘くて美味しいさつまいもをたくさん収穫してくださいね!

万が一失敗して葉っぱばかりになってしまった時は、茎のきんぴらを作って美味しく楽しんでくださいね!

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